知床岬トレッキング最終話「生命の輪」

 

どーも!

正道(@sunobobaka204)です!

原始的な自然が残る秘境:知床岬。

岬に到着後、帰路につく僕らだが、雨雲が空を覆う。

雨が降れば険しさを増す。自分の背格好の何倍もある岩肌は滑り、視界は悪くなり、体を冷やす。

最終日、ゴールまで残り半分という状況でこの雨雲。

最後の試練がやってきた。

前回↓

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奇跡

ー2018年8月13日18時頃

風が強くなってきた。こりゃぁ雨が降るぞ。。。

さっきから雨粒が少し頰に当たる。

大下と一緒にテントに入った。

 

バサバサバサ!!

風がテントに当たる。これがめちゃくちゃうるさい。

普通に生活してる人だったら耐えられないレベル。

だが疲れきっていた僕は、爆睡した。

 

3時間後

 

冷たい!寒い!

なんだ???

 

足が寒い!

 

どうやら足がビショビショ。

外は大雨になっていた。

大雨がテントを浸水して、足をビショビショにしたのだ。

そして濡れた足が、知床の冷たい空気に触れて寒い。

 

こりゃいけん!

 

すぐさま、半乾きのウェットスーツタイプの靴下を履く。

(これで大丈夫や・・・)

 

3時間後

 

寒い!!

なにーー!まだ2時だと!?!?

てか足が冷たい!

なんで!ウェットスーツやん靴下!

 

・・・どうやらウェットスーツの靴下も貫通して濡れている。

 

「こ、これはもう、このまま寝るしかないのか・・・」

さっき目が覚めた時よりも、テントが浸水している。

大丈夫か?大下は耐えてるのか?

色々考えたが、睡魔がやってきて眠った。。。。

 

ビュオーーー!!

バチバチバチ!!!

強風と雨がすごい音だ。

 

明日の朝がヤバイぞこりゃぁ。汗

 

 

翌朝

ー2018年8月14日午前6時

 

???「・・・・・・・・・・・・」

外から何か聞こえる。

今日も漁師が船で観光客を連れてきて釣りか???

 

 

ん?

お?

晴れてるーーー!!!!!!!

嘘だー!

うおーっ!!!!!!!!!

なぜだーーー!!

 

 

晴れてるーーーーー!!!!

 

あれ?夜中雨降ってたよね?

テントから出てみると、めっちゃ晴れ!!!!

大下の非常食「カロリーメイト」を食す。

朝ごはんがカロリーメイト一本。ひもじい・・・。

 

でも関係ねぇ!!!

晴れてるんだから!!!!

 

なんで?

2日前、電波つながるとこで見た予報は雨予報だったよ?

でも関係ねぇ!!!

晴れてるんだから!!!

 

 

奇跡だ・・・

最終日に大雨の中行軍かと思いきや、この晴れっぷり。

奇跡だ!!!

天は我々に味方をしている!!

 

生き物たち

 

いいじゃない、いいじゃない!

最終日!

最後の試練かと思いきや、天候は晴れ。めっちゃ晴れ。

漁師の方と話す。

どうやらカラフトマスを釣っているんだとか。

もう少ししたら、海にいるカラフトマスが一斉に川を登り、川はカラフトマスで真っ黒になるらしい。

見てみたい。

 

釣った人に見せてもらった。

ほぉ・・・(食べたい)

 

さぁ、出発するか。

知床岬、最終日の始まり。

 

早速地面に、動物の足?の骨。

ヒグマに食べられたのか?

 

そして安定のへつり。

もはや、断崖クライムをする気力もなく、海を歩く。

今日お風呂入れるし!もうザブザブ行っちゃおう!

 

これから干上がる浅い場所にいたクラゲ。

お前・・・干潮まであと3時間だぞ。死ぬぞ。

 

と思ってたら今度はクワガタ虫。

お前・・・は生きてる場所が違うだろーーー!

 

大自然の中にいると、いかに僕らの周りが生き物で囲まれてるかを実感する。

海では海藻が揺れ、魚が泳ぐ。

川ではキツネや熊が水を飲み、小さい虫たちが腐った木にくっついている。

岩場ではウミネコが巣を作り、ネズミが走り、アリが歩いている。

 

あぁ、これが、生命の輪ってやつか

 

生き物がグルグルと繋がって、絶妙なバランスで成り立つ世界。

こんな無数の生き物に囲まれたら、悩みなんて全部チッポケに感じる。

 

ここに生きる生き物たちは、みんな生きる為に必要以上のことはしない。

人間って改めて欲深い生き物だと思う。

生きてる限り皆何かを追い求める。

金?愛?夢?

人間って、なんて醜い生き物なんだろう。

必要以上に搾取して自然を壊し、お金の為に人を裏切り、何かを守って何かを壊す。

 

でも、それが人間の美しさでもあるんだなぁ

生きるだけの動物にはない、何かを目指す心。

人間は常に何かを追い求めるが、それ故に、自分達の可能性を広げてきた。

人間って凄い!!!

改めて人間の醜さも素晴らしさも感じた。

 

限界突破

モイレウシ湾まで戻ってきた。ここで道のりは半分。

距離はあと10キロちょいだ。

 

川で水を汲み、休憩。

 

前に見えるのは8mの崖。

往路のこの急斜面↓を下る。

 

そして往路のこの巨岩帯↓を今度は登る。

思ったよりも簡単に攻略。

往路で苦戦して死にかけた場所は、復路になると

「あれ、これ、こっちから行ったほうが安全じゃない?」

みたいな感じで、ものすごく簡単に突破していく。

 

ずっと歩いて、ヤマ勘がついたのかな?

 

日差しが強く、暑い。

川を見つける度に水分補給。

ゴールが近づくにつれて、体力もゴール(限界)に向かっていく。(うまいっ)

 

二人で歌を歌いながら進む。

もはや周りを見る余裕もない。

 

足場の悪い石浜を見ながら歌を歌っていると、いつの間にかヒグマが目の前にいた。

ドドドドドド

いきなり地を蹴る音。

なんだなんだ!?

ヒグマが全速力で山に逃げて行った。

めっちゃ速

ヒグマって本当に足が速いんだな。

こんなのに追いかけられたら、無理だ・・・。

 

てかヒグマ逃げてくれてよかった。

あのまま歩いてたらぶつかったかも笑

 

 

トッカリ瀬に到着。ここは死人が出てるからなぁ。

帰りもうまく干潮の時間にこれました。計画大事。

ドボン!!!

 

落ちた・・・。

足がついた・・・。よかった。。。。

深いとこで滑って落ちてたらやばかった

 

深いとこに落ちて波もあったら・・・死ぬね。

こりゃ事故も起きるわ。

 

青い海のヘツリも越える。

これ泳いで渡れそうだなぁ。。。と思ったけど、安全第一。奥までへつって行きました。

 

最後の難所、25mの崖、観音岩。

慎重にロープを使って降りて行きます。

これで難所は全て終了!!!

あとは石浜を歩いていくのみ。

 

ダメだ。疲れた。もう歩きたくない。

出発したばかりの頃は、足の裏が痛かった。

でも恐ろしい。今は慣れた。

足の裏が痛くない。痛いけど、痛くない。人間って凄い。

俺の足の裏はこの3日で進化したんだ。

相泊が見える。

最後らへんは、もう大下と会話もない。

最初に、周りへの注意力がなくなって、そのあとは会話する気力がなくなる。

足を前に動かすだけのロボットのように、ひたすら歩き続ける。

 

 

そしてついに・・・・

帰ってきたー!!!!!!!

秘境:知床岬!攻略!!!!

長かった!!!

うおーーー!!!

帰った!!!帰ってきた!!!!

 

知床岬を終えて

 

生命の輪

知床岬までの道のりは、本当に「自然の中に飛び込む」って感じで凄いワクワクの日々でした。

狐が海辺で寝そべってお昼寝してたり、ヒグマが食事してたり。

人間が関わっていない自然の中で生きる動物たちを見て、「生命」というものを深く考えました。

あんなに怖かったヒグマも、今は共生できる気がします。

所詮人間も、大きな生命の輪の中の一部なんだなぁ。

 

一人じゃない

長く険しい道のりの中で、隣にいた大下にとても助けられました。

どうしても最近、「自分の幸せ」ばかりを考えて生活していたんですが、自分の幸せは土台で、そこをクリアできた人間は「相手の幸せ」を考えないといけないなぁと思います。

一人で生きている訳じゃないから。

 

辛い時は支え合って、何かを達成した時は一緒に喜んで。

そういうのって、すごく大事。

僕も、どうしても自分の中で生きている時が多くて。そういうのって、まだまだ子供だなぁと思います。

知床岬の道中も、自分だけが難所を攻略してもダメなんですよ。大下も攻略しないと。

二人で難所を突破しないと先に進めない。進んでも危ない。

だから、「自分が突破する」んじゃなくて、「二人で突破する」道を探さないといけないんです。

僕は飲食店でアルバイトしています。最初は、「僕に与えられた業務ができれば、与えられた業務以上に仕事ができればいい。」という考えだったんですが、僕が業務できても、レジから調理から接客まで、店全部の業務ができる訳ないでしょ?だから、僕一人が目の前のことを完璧にやっても意味ないんです。

そんな感じで、知床岬の道中では「一人で生きていくのをやめよう」と思いました。

最近一人旅がつまらないのはそういうことかな?

誰かを巻き込む一人旅だったら僕は満足するのかな。

 

 

自分で壁を作る

ヒグマは実際怖くなかった。

いや怖いんだけど。必要以上に恐れていた。ヒグマの気持ちになって考えてなかった。

僕らが勝手に「怖い」「危険」と決めつけていた。自分で壁を作って、勝手に判断していた。

 

死なない。人間って死なない。

何回も「うおー!ここで滑ったら死ぬぞーー!!・・・ズリっ!!!うわぁ!」みたいな場面があったんですが、死なない。

でも、死んでる人もいます。僕らの後に知床岬に向かった大学生は海にさらわれて死んでました。

そう思うと、「何かどうしようもない力」がある気がするんですよね。

 

死ぬ時は死ぬし、死なない時は死なない。

僕にはまだ、この世でやるべきこと、幸せにするべき人でもいるんですかね?

死んでもおかしくない状況で、こうも死なないと何か感じますね。

 

死②

 

「死にたい」と思いました。マジで。

知床岬の道中を人生のように感じた瞬間があったんですが、あの時めっちゃ「死にたい」と感じました。

 

長く苦しい石浜を歩き、難所という壁が現れ、そこを乗り越えてもまた石浜。そして最後には花畑の絶景。

そんな知床岬の道中を「まるで人生」と感じた僕は、つまり「人生のほとんどが苦」と思ってるって事に気付いたんですよね。

 

苦しい毎日(石浜)を過ごして壁(難所)を超えても苦しい。そしてゴール(岬)にたどり着けば美しい花畑。

僕は死んで苦しみから解放されたい。お花畑に行きたい。

本気で考えました

いや!幸せなんですけどね!今の毎日も!

 

次の挑戦

知床岬は、日本一周の頃からずっと行きたかった場所でした。

小さな夢だった。

これで僕の夢は終わり!

次に何しようかなーとは思ってますが、特に思い当たらない!笑

 

世界一周の話を持ちかけてくる人もいるんですが、正直そこまで興味はないです。

それよりも、ヨットで太平洋横断とかの方が興味あります。

世界一周いくなら、将来お嫁さんも行きたいって行ったらつれて行こうかな!?

 

当分は京都でゆっくり何かやってると思います。

何か面白そうなことがあれば教えてください!笑

 

 

エピローグ

 

知床岬の挑戦が終わり、羅臼に戻った僕たちは、大学の友達「かっちゃん」の家にお世話になった。

ジンギスカンのタレ。

そして最高に美味いイクラ。

ビールも飲んで、最高に幸せでした。

かっちゃんありがとう!かっちゃん家族お世話になりました。。。

羅臼が好きになったよ!

 

 

 

 

ABOUT ME
正道
名前:高橋正道(マサミチ)職業:学生&冒険者&ブロガー 自転車日本一周/無人島サバイバル生活/スケボー台湾一周/自転車NZ旅 →2018年8月、秘境:知床岬サバイバルに挑戦! アメーバブログでランキング1位を獲得し続けた「正道の日本一周ブログ」がブログ開設のキッカケ。この「正道ブログ」では主にアウトドア、学生生活、毎日3時間以上勉強していた恋愛についての記事を書いてます。 皆さんの毎日の楽しみになるようなブログを目指します! 最近はアフィリエイトなど、ブログでの収益アップも考えています。
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