知床岬トレッキング第3話「判断ミス」

 

どーも!

正道(@sunobobaka204)です!

出発から5時間。

石浜、巨岩帯、崖やヘツリを越え、ついに岬まで半分の地点に到達する。

しかし、知床岬へ近づけば近づくほどその過酷さは増していくのだった。

 

干潮と満潮

 

ー8月12日 a.m 10:00

モイレウシ湾に到着した。このポイントは、干潮時でないと通過が厳しい。

今日の干潮時刻は9:58。

計画通り、干潮時刻に到着できた。

 

川で水分補給して進んでいく。キツネが走っていた。

このポイント、つい先ほどヒグマが出たらしい。慎重に森側を観察しながら進んでいく。

 

潮が引いていて歩きやすい。

 

だが潮が満ちてくると厄介だ。

この写真を見て欲しい。

・干潮時

・潮が満ちていく時

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上の写真のように、潮の満ち引きで道が大きく変わる。

 

行きは計画通り干潮時に通過できたが、帰りはどうだろうか・・・

 

干潮時も、地面にこんな穴があるので注意。

油断してたら穴にドボン。

 

 

判断ミス

 

 

岩壁を沿って歩くと穴があいていた。

この穴を通っていく。

しかしこの穴の先に思いがけない場所が待っていた。

 

穴を越えた後、ヘツリがあった。

僕はそこを、なぜか登って攻略しようとする。

回り込んで断崖を水平移動すれば海に落ちる危険だけ。しかし僕は断崖を登って攻略したので、落ちたら海ではなく岩場。転落すれば間違いなく大怪我だ。

 

知床岬への道のりに、正解はない。目印はない。

自分の判断で道を選んでいく。

この時の僕は大きな判断ミスをした。

 

ナーナー!!!!

ウミネコがうるさい。

そして明らかに僕らに威嚇している。

断崖を登った僕らは、頂上にあるウミネコの巣に近づいていた。

巣に近づく人間2人にウミネコは激しく威嚇する。

 

下を見ると、思ったよりも僕らが高い場所にいることに気づく。

その高さを見て足がすくむ。

 

(え、なんで俺こんなとこにいんの?)

正道「大下!下から行こう!上は無理だ!」

身の危険を感じる。

知床半島は火山。岩場は溶岩が固まったように、小岩が凸凹に突起している。

僕らはその突起した小岩を足場にして進んでいる。

しかしこの突起した小岩。力をかけすぎると崩れる箇所がある。

岩を掴む時は、まず「グッ」と岩に力を入れて確認。

岩を足場にする時も「ググッ」と足で踏んでから確認。

この確認をせずに全体重をかけると、脆い岩は崩れて僕らは転落する。

 

なんとか、なんとかこの「ウミネコゾーン」を突破。

上の写真のように、左側の海側を通れば安全だった。しかし僕らは、はるかに高い断崖を越えた。

判断ミスだった。

僕も余裕がなく、写真は一切撮っていない。大下は一度転落しかけたそうだ。大下を見る余裕もなかった。

無事でよかった。。。

 

食料が無い

 

ウミネコゾーンで、一気に精神力と体力を使った。

難所よりもキツかった。

地理のフィールドワークで来れば面白そうな地形ばかり。

 

そしてまたまた判断ミス。

ほぼ垂直の岩場を登った僕。

この先は降りることが不可能な崖になっていて、危険を冒して登った岩場を戻るハメに。

道が書いていないから、どこを進めばいいのか分からない。

 

川場に着いたので、昼食をとることにした。

持参した食料は

パスタ700g

カップラーメン1つ

パスタソース

カロリーメイト3つ

缶詰2つ

飴1袋

塩分タブレット1袋

100円ドーナツ1袋

しかし、昼食の際に最悪な状況に気づく。

僕の食料のうち、パスタソースとカロリーメイト、塩分タブレットなど、食料の半分を持ってきていないことに気づく。

 

パスタソースが無いので、パスタは味無し・・・。完全にやらかした。

そして非常食も見事に無い。

 

しかし、カバンの中に中華スープ粉が2袋あった。

仕方なく中華スープの粉でパスタを食べることに。大下ゴメン・・・。

岩が大きいので、風除けをすぐに作れる。

調理中に、今朝ビショビショになったテントを乾かす。

こいつが乾かないと今晩ヤバい。

 

中華スープパスタが完成した。

んーーー。まずまず。

意外とイケる。

明日以降は缶詰パスタでも作るか。

 

限界クライミング

パスタを食べて出発。

 

すぐ横に動物の頭蓋骨が。

ヒグマの食べた後かな。

 

山を越える。

この草の中にヒグマがいてもおかしくない。

痕跡はあるが、全く姿は見えない。

 

山を越えるとまたヘツリ。

 

このヘツリの最後。どうしても攻略できない箇所にぶち当たる。

ボルダリングで、水平移動すればいいのだが、これが無理・・・。

途中まで行くが、そこからが足場もない。ザックが重いから長くもたない。

なんとか攻略を試みるが、手足が震え、力も入らなくなってきた。

しかしこのまま考え込んでいると、潮が満ちて来る。

 

僕らは昆布の中を歩く決意を決める。

ドボン!

昆布が足に絡みついて気持ちが悪い。

腰までの高さだったが、体の半分が濡れた。

「さっきから思わぬ難所があるな・・・」

 

声も出ない

そして、本日最後に待っていたのはひたすらに続く石浜。

先ほどの限界クライミングで、アドレナリンが大量に出たのか、足は軽い。

大下「おぉー!石浜が辛くねぇ!!!」

 

ヒグマの糞を発見。

糞がさっきから多くなってきている。

 

アドレナリン効果が消えてきたのか、めちゃくちゃしんどい。

大下も同じようで、一言も話さない。

時刻は16時。太陽が反対側に回り、気温が下がって来る。

今日の目的地である二本滝の番屋まで、僕らは何も話さなかった。

 

ようやく目的地に到着。

漁師の番屋だ。

久しぶりの凸凹してないコンクリートに感動。

 

そのまま倒れるように寝そべる。

 

「もー…動けねぇ」

 

暗闇

 

青い空を眺めて呼吸を整える。

 

ビュォオーー

ん?寒い!

日が落ちてきて、風が急に冷たくなる。

知床の気温は、昼と夜でだいぶ違う。

 

急いで乾いた枝を集めて焚き火。

この道具は焚き火することで電力に変換する装置。

このままお湯を沸かし、カップラーメンを作る。

このカップ麺を食べたら、残り二日間で缶詰2つとパスタしかない・・・。

 

お湯が沸いた頃には日が落ちていた。

冷たい海風にあたりながらカップ麺をすする。

最高に美味い。

 

目の前に広がる暗闇。

暗くなるとここは何も見えない。

すぐ目の前に、食事の匂いにつられたヒグマがいるかもしれない。

 

いるかいないか分からないものに、僕らはなぜこんなに恐怖を感じるんだろう。

人間の悩みって、ほとんどが「わからないもの」な気がする。

 

今僕らは、「目の前にヒグマがいるかわからない」から悩んでいる。

人間関係において「相手が何を考えているかわからない」から悩む。

 

「分からない」は、恐怖を生む。

これを克服するためには、考えちゃダメだ。

分からないことを考えても分からないんだから。

 

海風、暗闇、恐怖、疲労。

20時には就寝した。

 

 

知床岬トレッキング1日目が終わった。

2日目に待っていたのは、最難関ポイントの100mの崖。

崖を超えた先は、知床岬。

知床岬到達を目前に、ついに僕らはヒグマに遭遇する。

初めて対峙する野生のヒグマ。

僕らに気付いたヒグマは、ゆっくりとコチラを見つめてきた。

次回、ヒグマとの遭遇。そしてついに知床岬へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
正道
名前:高橋正道(マサミチ)職業:学生&冒険者&ブロガー 自転車日本一周/無人島サバイバル生活/スケボー台湾一周/自転車NZ旅 →2018年8月、秘境:知床岬サバイバルに挑戦! アメーバブログでランキング1位を獲得し続けた「正道の日本一周ブログ」がブログ開設のキッカケ。この「正道ブログ」では主にアウトドア、学生生活、毎日3時間以上勉強していた恋愛についての記事を書いてます。 皆さんの毎日の楽しみになるようなブログを目指します! 最近はアフィリエイトなど、ブログでの収益アップも考えています。
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