正道の無人島生活

無人島サバイバル生活「第六話:生きるためなら殺せるのか」

2016/09/24

rihaij / Pixabay

どーも!

正道(@sunobobaka204)です!

 

前回は人生で一番綺麗な星空に出逢い、

4人に限界が訪れて動けなくなりました。

前回のブログ↓

無人島サバイバル生活「第五話:星の海」

 

 

サバイバルメンバー紹介を兼ねた記事はコチラ↓

無人島サバイバル生活「第一話:個性派4人集結!」(南浮原島)

 

 

今回は、

限界を迎えた僕達4人はろ過装置を作ったりと試行錯誤する。

体力を取り戻すためにも、漁へ。

生きるためなら、殺せるのか。

僕に足りなかったモノを手に入れてしまった1日。

 

 

 

ろ過装置製作

 

4人は動けなかった。

でも、動きたい。

 

僕らは、海水ろ過装置を作ってみることにした。

ペットボトルに、布、砂、小石、石(サンゴのかけら)、たき火でできた炭

を入れた。

 

これで水ができたら、水には困らない!

img_4190

 

ヒロキと僕が構造を考え

今西とマオが材料調達。

ヒロキは、材料の布をカバーするためタオル1枚犠牲にした。

 

そんなろ過装置に

4人は期待を膨らませて海水を入れた。

 

「ちょろろろろろろろ」

入れたと思ったら

ペットボトルの口から思いっきり水が流れてくる。

 

「…あれ?

いや、こんな勢いよく出てくるってことは…」

ヒロキが呟いた。

 

確かにおかしい。

濾過されるなら、もっとゆっくり水が出てくるはずじゃないのか?

 

今西がろ過装置から出てくる水を飲んだ。

 

「これは…!!!!!」

 

今西は目を見開いた。

 

「海水のままやわ!!!!」

 

 

 

一同がっかり。

ろ過装置第一号失敗である。

 

後でネットで検索したが、

海水の濾過はできないそうだ。

確かに、無人島水の確保の記事を書くのに色々調べたが

濾過という方法はなかった。

↓その時の記事

サバイバル知識①「無人島での飲み水の確保」

 

 

串カツバーの味

 

ろ過装置失敗ということで、

何もする気力がなくなる僕達。

 

 

魚を獲りにいかねば。

さすがに、このまま動かないと魚を獲りに行く体力もなくなるかもしれない。

そうなる前に、魚を食べて体力を少しでも回復させなければいけない。

 

そんな中

僕らの考えは一つだった。

”予備の食料を使おう”

 

実は、無人島に来る前に、

ゲストハウスで出逢った仲間の1人

通称:ゴジラという男から

「串カツバー箱入り」

0160030000042(こんなやつ。webより)

をいただいていたのだ。

 

他にも

おがにぃという方から、コアラのマーチ1箱。

どちらもお菓子。

 

極力使わない

 

を考えていたが

 

心身ともに疲れていた僕らは

 

「もう、食べよう」

 

そういって、串カツの箱を開けた。

 

箱の中から、お菓子ではあるが

とても香ばしい香りがした。

 

無人島では決して嗅ぐことのないにおい

 

 

1人三本ずつくらいだったと思う。

 

あの時の串カツバーの味は忘れられない。

 

1本食べただけで体から力が湧いてくるほどだった。

 

 

生きる決意

 

串カツを一本食べたことにより、

すこし動けるようになった。

 

「俺、寝そべるタイプの浮輪みたいなんあるよ」

「お、いいね」

 

マオが取り出した浮輪を僕と二人で膨らませる。

 

今西とヒロキは漁に出かけた。

img_4202

 

その間、膨らませた浮輪に僕ら2人で寝そべった。

 

太陽が背中を焼く。

暑すぎる。

 

海に浮かびながら寝そべり海を満喫。

 

そうこうしていると

今西とヒロキが帰ってきた。

 

 

この二人が漁に出かけたのに、

収穫はゼロだった。

「疲れる…。」

「深いとこ潜るのしんどなってきた」

 

2人は口を揃えて言った。

 

 

僕たちは串カツバー二本目を食べた。

うまい。

本当に一気に力がみなぎる。

 

しかし、この力は一瞬のもので

すぐに消えてしまう。

短期決戦型のドーピング剤のような役割だ。

 

これじゃ長くはもたない。

あとみんな一本ずつ分しかない。

 

やはり

”魚(食料)を獲らねば”

 

僕の中で決意が固まった。

獲らねば、獲られる。この島に。

img_4203

 

(写真右にあるのが浮輪)

 

生きるためなら殺せるのか

 

交代で僕とマオが漁に出た。

僕らは、漁に出る前に最後の串カツを食べた。

 

「もう、コイツには頼らない」

「自分の力で、生きる。」

 

そういった決意の表れでもあった。

 

 

海へ。

 

海の中に潜るのはいい。

 

波に揺られ、青い景色に包まれ…

まるで自分が魚の仲間になったみたいだ。

 

 

しかし、今は悠長に海を楽しんでいる場合じゃあない。

獲らねば。

 

すぐに、ムラサメモンガラ

murasamemongara

が現れた。

(写真はwebより)

 

正直食べ飽きてきたが、構ってられない。

 

一気に海中へ。

力強く握った銛を前に出す。

 

しかし

 

逃げられる。

 

 

(ダメだ。焦るな。

動いていないのを狙うんだ。

いや、そんな場合か?

どうにかして、動いている奴も仕留めなければ…)

 

ス------ッ

 

頭で結論が出るよりも先に、体が動いた。

 

生きるための本能なのか。

全身の感覚が研ぎ澄まされてきた。

 

僕は魚に背を向けて泳いだ。

 

風上、つまり波の流れに逆らってまずは魚から離れる。

その後、波の動きに合わせ、

今度は波の向かう方向へ最小限の動きで魚に近づく。

 

魚は、音や、波が不自然に荒れるとすぐ逃げる。

ならば、波の流れに合わせ、

あたかも波の上を漂うモノになり切り、魚に少しずつ近づけばいい。

 

殺気を殺し、

呼吸を整え、波と共にムラサメモンガラに迫る。

気付いているのか、いないのか

素早い動きは見せない。

 

目の前まで来た。

 

力強く握った銛を前方へ。

 

今から、命を獲る。

 

はずなのに。

 

前日に海に潜った時が嘘のように

躊躇いなく、その矛先を向け手を放した。

 

フッ…

 

その瞬間

 

 

ザシュッツ!!!!!

 

 

ムラサメモンガラの胴体を三本の銛の刃が貫いた。

激しく動く。

串刺しのまま網へ。

 

網に入れて、体をつかみ、

三本の刃を体から抜く。

 

これが意外と力がいる。

銛の先には反しがついているからだ。

 

動き回る魚を抑え、貫いた銛の矛先を抜いた。

 

しかし…全く躊躇いがなくなった。

生きるためなら、殺せるのか。

 

俺に足りなかったものは、覚悟。

命を獲る覚悟だった。

 

 

 

逆襲のムラサメモンガラ

 

それ以降、僕は迷わず銛を突き刺しまくった。

 

体を貫通したのにも関わらず、逃げられたのも多かった。

向こうも必至だ。

 

僕らは、生きるための食料。

彼らは、自分の命。

 

これは、互いの命を懸けた戦いなのだ。

 

マオも仕留めたが、網が一つしかなく、

僕が持っていたため、僕を呼んでいる間に逃げられた。

 

計二匹を網に入れ、浜へ上がろうと泳いでいると

 

「いててててててててててててててて!!」

 

突然左足に激痛が走った。

 

なんだ。何なんだ!?

 

左足を見て僕は目を見開いた。

 

「魚が、俺の足を喰っていやがる!!!」

 

ムラサメモンガラが俺の足を噛んでいた。

 

ムラサメモンガラは、縄張り意識が高く、

その歯は貝殻を噛み砕くほどの威力を持つ。

 

足を振り回しても、離れない。

足に合わせ、

魚がぶらぶらと噛みぶら下がっている光景は恐ろしかった。

 

蹴るか、銛で引きはがした。

img_4223

 

足には噛まれた跡がついていた。

 

浜に返った僕は、自分が仕留めた魚をまな板の上に置いた。

魚はまだ生きている。

元気ではないものの、生きようという意思が伝わってくる。

僕はこの手でとどめを刺すべく

img_4212

ナイフを突き立て、脳天を刺した。

それでもまだ動く。

また、刺した。

 

段々と魂が魚を離れるようだった。

 

魚の目は血が流れ真っ赤に染まる。

真っ赤な瞳の向こうで消えていく命の光。

目の奥の光は薄くなり白く濁ったようにも見えた。

まな板に流れる赤い川。

止まった体。

 

 

命。

それは重いはずなのに。

それなのに。

簡単に、静かに、消え去った。

 

 

ナイフで魚の頭を刺すとき、

何も感じなかった。

感じなくなった自分に、少し寂しさを感じた。

 

 

 

そして最も過酷だった一日の後半戦が始まる。

ヒロキと今西が殺人魚ダツを求め漁に出る。

獲れた魚を頬張る傍らで

静かに夜の訪問者がやってきた。

そいつは、怪獣。

牛乳瓶を砕き、人の死体食べるという、この島の怪獣だった。

 

次回、今西のパンツ、喰われる。

 

 

 

 

 

 

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次回の記事↓

無人島サバイバル生活「第七話:怪獣ヤシガニ」

 

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